診療科案内

高位脛骨骨切り術

高位脛骨骨切り術(HTO)

高位脛骨骨切り術(HTO)とは、変形性関節症をO脚矯正で、痛み改善と軟骨再生(線維性軟骨)を獲得させる人工関節を使わない治療です。

変形性膝関節症は、関節軟骨の摩耗と膝のアライメント(姿勢)の変化でO脚やX脚になり、ますます摩耗と変形が進行していく病気です。この治療は、ヒアルロン酸注射、消炎鎮痛剤、足底板、サポーター、四頭筋訓練などいろいろな方法があります。しかし、効果がなければ、つらいわけです。
そこで、O脚については、変形矯正で治療を行う、高位脛骨骨切り術(HTO)という方法があります。

  1. このように、アライメント異常でO脚やX脚になる人がおられます。
  2. そこで、O脚矯正のためまず、すねの骨(脛骨:けいこつ)を内側から骨切りを行います。
  3. 骨切りした後、器械で徐々に開いていきます。このとき変形(アライメント変化)を矯正していきます。骨の中には隙間ができます。
  4. そこで、人工骨(βTCP:β-リン酸三カルシウム)を挿入し、間隙を埋める。この人工骨は経過とともに、自分の骨に置換されて消えてなくなる。こうして、骨切した部分の骨癒合が完成されます。
  5. こうして、O脚から、ややX脚に矯正完了します。角度は180度以上→172度付近に矯正されるわけです。
  6. 実際のレントゲン写真では、(左)手術前の内反膝(O脚)、(右)術後の外反矯正された膝
  7. このことが、摩耗した軟骨に対する負担を軽くするため、軟骨は自己改善能力が働き耗軟骨部分から線維性軟骨を再生させるわけです。

手術概要

  • 入院期間は約1ヶ月
  • 歩行できるのは術後2~3日から
  • 2週間で杖なしで歩行可能
  • 付き添いは、不要 (ただし、軟骨再生には6ヶ月を要するので、その間に痛みがあれば、ヒアルロン酸注射で回復を促したりもします)
  • 金具は、約1年で抜去(骨内異物挿入物除去術)

手術不適応(手術できない人)

  • 膝の屈曲伸展が悪い人(120度程度しか曲がらない、伸びが10と制限されている)
  • 体重80kg以上の方
  • 高齢で骨粗鬆が強い
  • 変形性関節症が進行しすぎている(外側軟骨が残っていない)