スポーツなど運動時に膝を捻ったような場合、時にポキッと音がすることがあります。
また、高齢者では変形性関節症に伴って半月板が磨り減り、変性して、軽微な外傷で、膝のひっかかりや痛みが出てきます。
膝の後ろや内側や外側に痛みがあり、膝のひっかかり感がでた場合、半月板損傷が考えられます。
半月板損傷は、一度発生すると、手術以外では治りにくいのが通常です。
よって、以下の関節鏡手術を行う必要があります。
膝の内視鏡である、関節鏡を行います。
膝に8mm程度の切開を2箇所行い、つまり、おさら(膝蓋骨)の下外側および下内側に、そこから4mm程度の内視鏡を入れて観察・診断します。
半月板の損傷部位や損傷程度がわかれば、そのまま治療を開始します。
半月板の治療は、関節鏡という膝内視鏡で行われますが、それには大きく2つの方法があります。
切除術と縫合術です。 ここでは断裂形態を例にあげて、処置パターンを示します。
まず、半月板には縫合できるエリアと切除しかないエリアがあります。
これで、どこが切れているかによって、治療がかわることが理解できるでしょう。
症例をかかげていきます。
そこで縫合をすると→
横断裂と縦断裂が混合した場合
大きな欠損が発生する!!そこで
切除と縫合を組み合わせる
次に円板状半月板の場合、
さらに 円板半月板が複雑に断裂している場合
そこで、半月板を温存するためには、切除術と縫合術をくみあわせる必要がある
このように、半月板は常に、膝の安定性とクッション効果を示しており、温存手術を安全に行う必要がある。
やみくもに温存することも、再断裂や症状軽快につながらない。
切除後は1ヶ月程度は関節軟骨表面へのストレスに注意する必要がある。
縫合術後は2ヶ月のしゃがみ禁止や運動禁止が重要となる。

a.縦断裂

b.横断裂

c.水平断裂

切除前

切除後
半月板損傷が半月板の関節中央に近いところや癒合困難な場所である場合、その部分を縁取るように部分切除する。
切除したところは、再生しない。


半月板損傷が、辺縁の血流のよいところの場合、縫合が可能。
断裂部が癒合すればもとの半月板と同様な機能が期待できます。