私は膝の専門家で前十字靭帯と人工膝関節の得意な整形外科医(スポーツドクター)です。

スポーツドクターみやの日記

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2016/02/14

アキレス腱断裂の治療 1週間で仕事にもどる

【アキレス腱 治療のポイント】
1)入院は2-3日   (長くとも1週) 
2)翌日から歩ける (荷重して) 
3)ギプスは使わない 
4)1週間以内に、杖は不要

【病状・原因】

アキレス腱の断裂は、スポーツで起こり30歳以降で多い  

原因としては、ジャンプ、ダッシュ、ターンなどで、急激に動こうと足で地面や床を蹴ろうとしたときに起こる

受傷時に アキレス腱に「ボールが当たった」「後ろから蹴られた」「棒で殴られた」と感じた後に、アキレス腱部に痛みを感じる例が多い

歩行は足裏をつければ歩くことはできるが、つま先立ちはできない


(写真とアキレス腱は関係ありません イメージ図)

【診断】

アキレス腱の断裂部を押すとぺこっと凹む、痛い

腹ばいになって膝をのばしてふくらはぎの中央をつかむと、正常では足首が足底に向かう運動が起こるが、腱断裂があると足首が動かない   (Thompson-Simmond squeeze test)

X線撮影 (軟線) 

超音波検査

MRI

 アキレス腱の断裂した状態

【治療】

手術的治療と保存的治療(非手術療法)がある

  △保存的治療: ギプス固定6週 (×推奨しない)

             さらにアキレス装具6週 杖は1ヶ月必要

             筋力や関節可動域の回復が悪い

             再断裂率 10.7-20.8%程度 (文献的、当院経験なし)

  ☆手術療法:アキレス腱縫合(◎推奨する)

            いろいろな方法があるが、当院では がっちり縫合して、早く動かす

           手術後翌日から体重をかける

            再断裂率1.7-5.4%程度(文献的、当院0%)


しっかりと縫合された状態     皮切は2-3cmと小さい                               抜糸後

【後療法・リハビリ】

術後のリハビリでは、早期歩行を行うことで、歩行能力低下、筋力低下、可動域制限、腱の負荷減少による強度低下を防ぐ

スポーツ復帰への回復は他施設と同等 (3ヶ月復帰の場合 PRP)

早期に歩行、ジョギングが行える

  
これをつければ、鬼に金棒! 歩けちゃう。

【術後プログラム】
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術後1日目:ギプスシーネは術後翌日まで 

       アキレス腱用サポーターを装着し、2本松葉杖で歩ける

術後3日:1本杖歩行となり、術後1週間でサポーターをつけていれば、杖は不要

10日 :抜糸。

ギプスは巻きません。このことで、患者様にとって非常に楽な環境であり、風呂もサポーターを取って直接お湯を浴びることが出来ます。

5-6週: サポーター(装具)をのける

10週:ジョギングが可能

12週:テニスなどの軽い運動ができる

5ヶ月:スポーツの完全復帰。

 | 日常診療から・・

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